―「応募を増やす」から「選ばれる会社」へ
写真、動画、採用サイト、社員インタビュー、そして企業の成長フェーズ。
写真は、会社を知ってもらう「入口」
最終回では、第1話から第9話までお伝えしてきた内容を振り返りながら、KP Lifeが考える「採用ブランディング」とは何かをまとめます。
採用ブランディングは、「かっこよく見せること」ではない
採用活動を始めると、
「応募数を増やしたい」
「採用サイトを新しくしたい」
「社員の写真を撮り直したい」
「採用動画をつくりたい」
といった課題が出てきます。
もちろん、どれも大切です。
しかし、写真を新しくすることも、動画を制作することも、採用サイトをつくることも、それ自体が採用ブランディングの目的ではありません。
私たちが考える採用ブランディングとは、
「この会社で働きたい」と思ってもらえる理由を整理し、それを正しく伝え続けること。
です。
応募数だけを追いかけるのではなく、企業の考え方や働く人、仕事、文化を知ってもらい、求職者から「自分に合う会社だ」と選んでもらう。
そのための一連の取り組みだと考えています。
写真は、会社を知ってもらう「入口」
採用サイトを開いたとき、求職者が最初に受け取る情報のひとつが写真です。
どんな人が働いているのか。
どんな場所で働くのか。
社員同士はどんな雰囲気なのか。
文章を読む前から、写真によって会社の第一印象はつくられていきます。
だからKP Lifeでは、単に「きれいな採用写真」を撮影することだけを目的にしていません。
実際に働く社員の自然な表情、仕事をしている姿、社員同士のコミュニケーション、オフィスや現場の空気感。
その会社で働く自分を想像できる写真をつくることが大切だと考えています。
動画は、「空気感」まで伝えられる
写真には一瞬を強く伝える力があります。
一方、動画だからこそ伝えられるものもあります。
話しているときの声。
表情の変化。
社員同士の距離感。
仕事をしている現場の音や動き。
採用動画は、会社説明を映像化するだけのものではありません。
求職者が会社を訪れる前に、
「ここでは、こんな人たちが働いているんだ」
と疑似体験できることに価値があります。
特に、言葉だけでは伝えにくい企業文化や人間関係は、動画との相性が良い情報です。
社員インタビューは、「会社の言葉」を「働く人の言葉」へ
企業が自ら、
「働きやすい会社です」
「成長できる環境です」
「社員を大切にしています」
と伝えるだけでは、求職者に十分届かないことがあります。
そこで重要になるのが、実際に働く社員の言葉です。
入社した理由。
仕事で苦労したこと。
成長を実感した瞬間。
会社の好きなところ。
これから挑戦したいこと。
良いことだけを並べるのではなく、一人の社員のリアルな経験として伝える。
写真、インタビュー記事、動画を組み合わせることで、「企業が伝えたい会社像」が「そこで働く人の実感」へと変わっていきます。
採用サイトは、それらをひとつの「物語」にする場所
写真が良くても、動画が良くても、それぞれがバラバラに存在していては、会社の魅力は十分に伝わりません。
採用サイトには、それらを整理し、
「私たちは何を目指している会社なのか」
「どんな仕事をするのか」
「どんな人が働いているのか」
「入社すると、どんな成長ができるのか」
という一つのストーリーにする役割があります。
採用サイトを「募集要項を掲載する場所」から、企業と求職者がお互いを理解する場所へ変える。
ここまで考えて初めて、写真・動画・文章がひとつにつながります。
「つくるもの」から考えない
この連載を通して、KP Lifeが最もお伝えしたかったことのひとつです。
最初から、
「採用動画をつくりましょう」
「採用サイトをリニューアルしましょう」
と決める必要はありません。
まず考えるべきなのは、
今、採用活動のどこに課題があるのか。
です。
会社そのものを知られていないのであれば、認知を広げる施策が必要かもしれません。
応募はあるのに辞退が多いのであれば、選考前に伝える情報を見直す必要があるかもしれません。
入社後のミスマッチが多いのであれば、仕事内容や会社のリアルな姿を、もっと丁寧に見せる必要があるかもしれません。
企業の成長フェーズによっても、必要なクリエイティブは変わります。
「何をつくるか」ではなく、「何を解決するか」。
そこから逆算して必要なものを選ぶことが、採用ブランディングでは重要です。
写真から始まった、ある企業の採用ブランディング
この考え方を、実際のプロジェクトとして進めたのが株式会社アスイロ様です。
アスイロ様はアフラック専属代理店として事業を展開し、現在は新卒・中途採用を積極的に進めています。採用ページでは、経験や特別な才能だけではなく「挑戦したい」という想いを重視し、自分自身の未来と会社の未来をともにつくる仲間を求める姿勢を打ち出しています。
KP Lifeとのプロジェクトも、最初から「大規模な採用ブランディングをしよう」と始まったものではありません。
最初のきっかけは、写真撮影のご相談でした。
そこから企業についてお話を伺い、
写真撮影 → 取材・ライティング → Webサイト → 採用コンテンツ → 会社紹介リーフレット
へと制作が広がっていきました。
現在のアスイロ様のWebサイトでも、社員が打ち合わせをする姿、街を歩く姿、社員同士で談笑する姿など、多様な写真が使われています。採用情報だけでなく、企業として大切にする「人と人との信頼関係」という考え方も発信されています。
これはKP Lifeが考える採用ブランディングを象徴する事例のひとつです。
そして、公開して終わりではない
採用サイトを公開した日が、採用ブランディングの完成日ではありません。
会社は変化します。
新しい社員が入り、新しい事業が生まれ、組織が大きくなり、求める人材も変わっていきます。
だからこそ、第9話でお伝えしたように、採用ブランディングは「つくって終わり」ではなく、企業とともに育てていくものだと考えています。
社員インタビューを追加する。
新しい職種の仕事風景を撮影する。
会社の成長に合わせて動画を更新する。
採用サイトの情報を見直す。
小さな更新を積み重ねることで、企業の「今」が伝わり続けます。
「応募を増やす」から、「選ばれる会社」へ
応募数は、採用活動における大切な指標です。
しかし、本当に大切なのは、その先です。
たくさん応募してもらうことだけではなく、
会社の考え方を理解した人から応募してもらうこと。
そして企業側も、その人を理解したうえで採用すること。
その結果として、
「この会社で働きたい」
「この人と一緒に働きたい」
という双方の選択につながっていく。
私たちは、そこまでを採用ブランディングだと考えています。
写真を撮る。
動画をつくる。
Webサイトをつくる。
言葉をつくる。
それぞれは手段です。
企業の魅力を見つけ、正しく伝え、共感する人との出会いをつくる。
これが、第1話から第10話までを通してお伝えしたかった、KP Lifeの採用ブランディングです。
最後に
全10話にわたり、採用ブランディングについてお伝えしてきました。
採用について考え始めたものの、
「何から始めればいいかわからない」
「写真だけお願いしたい」
「今の採用サイトで十分なのかわからない」
そんな段階でも構いません。
写真撮影だけで終わることも、もちろん一つの選択です。
必要であれば、そこから動画、Web、デザインへ。
企業の現在地と目的を見ながら、本当に必要なものを一緒に考えていく。
KP Lifeは、写真撮影を起点に、企業の魅力を「もっと伝わるカタチ」へつなげていきます。
採用のために何をつくるかではなく、
どんな会社として、誰に選ばれたいのか。
そこから、採用ブランディングを始めてみませんか。
